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第5回目 かとちえの短歌教室 テーマは“涙”

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更新日6月11日


<ご挨拶>
こんにちは、加藤千恵です。
春物のスカートを買おうと思っていたのに、
東京はもうすっかり夏ですね!
といっても、その前に、憂鬱な梅雨があるのですが。
梅雨時期はいつも、地元の北海道が恋しくなります。
北海道は梅雨がないので、それが当たり前だったけど、
実は恵まれた環境だったんですね……。
気を取り直して、
短歌を作る上でのワンポイントにいきたいと思います。

<句またがり>
句またがり、という言葉をご存知でしょうか。
もうとっくに知っている方や、
もしかしたら、言葉自体は知らなくても、
技法を知らないうちに使いこなしている方は多そうですが。
ここでも何度も言っているように、
短歌は「5・7・5・7・7」の音によって構成されているものです。
ここで、句またがりの例を出します。いずれもわたしの短歌です。
(1) 左手が/微妙な位置で/浮いたまま/なにも言えずに/くちづけをした
※『ハッピーアイスクリーム』(中公文庫)収録短歌
(2)デタラメな/英語で君が/歌ってる/ サンダルでペタ/ペタ音立てて
※『たぶん絶対』(マーブルトロン)収録短歌
(1)の短歌は、句またがりがないもので、
(2)の短歌は、4句から5句にかけて、句またがりがあります。
つまり、句またがりとは、
言葉の切れ目と、句の切れ目が異なっているもの。
字数的には「5・7・5・7・7」(あるいはそれに近い数)であっても、
意味で区切ると、定型どおりにならないことをいいます。
短歌をはじめて作る場合、文字数にとらわれがちです。
5文字の言葉、7文字の言葉、と探しがちですが、
句またがりをうまく使いこなせるようになれば、
表現の幅はもっと広がると思います。
もしよかったら、句またがりの短歌にも、挑戦してみてください。
ただやっぱり、句またがりがないもののほうが、
聴きやすい短歌になる傾向があるのも、確かなんですが。
なので多用するのは、あまりおすすめできません。



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